社長の将来の夢を実現する!経営計画の作り方

将来の夢を現実にするための経営計画とは

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経営計画とは、その名の通り「今後どのように経営を行っていくか」を計画することです。
通常、我々税理士事務所では、毎月の試算表を作成しつつ、年に1回決算書・申告書を作成しますが、これらは全て過去の情報の精査・整理となります。そのため、決算書や申告書ができたころには、会社は既に翌期に入っていて新たなスタートをきっています。

経営計画は、このような過去の情報の整理ではなく、「将来こうなっていたい!」という夢を描くものです。
会社に限った話ではなく、何か成長しようとするときは、来年はこうなっていたい、10年後はこうなっていたい!という具体的な目標があったほうが、やる気も出ますし、楽しいはずです。
経営計画とは、将来の夢を現実にしていくために必要な、目標や方法を描く大事なものなのです。
経営計画は、申告書とは異なり、誰に提出するわけでもありません。自分で好きなよういに自由に作ればよいのです。 とは言いましても、100年計画などあまりに長期すぎる計画は、非現実的になってしまいます。ややもすると、計画を立てること自体が目標になってしまいます。

そこで、弊事務所では「3年計画」を勧めております。

少し難しい言い方をしますと、まず、今期の数値を起点とし、1年後、2年後、3年後どうなっていたいかを考え、これを数値化します。すなわち、今期を含め4期分の数値を並べることになります。
これを分かりやすく例えると、ある会社の今期の売上が1,000万円であったとして、3年後には2倍の2,000万円の売上にしたいと考えたとします。そのためには、1年後は1,200万円、2年後は1,500万円、3年後に2,000万円とする、と考えます。 この目標に対して、どのようにアプローチしていくかが経営計画になります。

例えば、この会社の前期の売上が900万円であったとします。この会社は、小規模な会社にありがちな話ではあるのですが、どうしても目の前の仕事をこなすのに精一杯で、口コミで仕事が広がることを期待し、特段営業活動を行っていなかったとします。
この場合、前期の売上が900万円ですので自然増での売上増加額が100万円となり、このままいけば翌期は1,100万円の売上になります。これでは、1年後の目標の1,200万円には届かないことになります。

そこで、目標を達成するためには、今まで考えてこなかった営業活動を行う必要があるという結論に至ります。ところが、営業活動といっても色々あり、ホームページを作成する、作成したホームページのSEO対策を行う、一歩踏み込んでリスティング広告をうつ、ダイレクトメールの発送、営業マンを雇う若しくは社長自らが飛び込み営業を行う、などなど、予算や投入できる時間などによって打てる営業活動は異なり、さてどうしようかと考えることになります。
職業柄、様々な会社を拝見しておりますが、目の前の仕事に追われてとにかく忙しいという社長が、非常に多いという感じがしております

そのような会社ほど、年に1度でいいので会社の方向性について、立ち止まってじっくりと考えてみる必要があります。この方向性は、心の中で何となく考えるというのではなく、具体的に数値化して検討してみるべきです。数値化すると、次はこれを実現するためにどのような行動を起こせばよいかを考えるきっかけになります。

このように経営計画は、漠然とこうなりたいと思っているだけの状態から、その思いを実現するための行動を起こす第一歩となるものです。経営計画は、税理士が考えるものではなく、社長が自分で考えて自由に作ればよいものです。とはいいましても、全く無の状態から作成するのは結構大変なものです。

弊事務所では、経営計画作成のサポートもしておりますので、是非お気軽にご相談ください。