経営計画は、申告書とは異なり、誰に提出するわけでもありません。自分で好きなよういに自由に作ればよいのです。
とは言いましても、100年計画などあまりに長期すぎる計画は、非現実的になってしまいます。ややもすると、計画を立てること自体が目標になってしまいます。
そこで、弊事務所では「3年計画」を勧めております。
少し難しい言い方をしますと、まず、今期の数値を起点とし、1年後、2年後、3年後どうなっていたいかを考え、これを数値化します。すなわち、今期を含め4期分の数値を並べることになります。
これを分かりやすく例えると、ある会社の今期の売上が1,000万円であったとして、3年後には2倍の2,000万円の売上にしたいと考えたとします。そのためには、1年後は1,200万円、2年後は1,500万円、3年後に2,000万円とする、と考えます。
この目標に対して、どのようにアプローチしていくかが経営計画になります。
例えば、この会社の前期の売上が900万円であったとします。この会社は、小規模な会社にありがちな話ではあるのですが、どうしても目の前の仕事をこなすのに精一杯で、口コミで仕事が広がることを期待し、特段営業活動を行っていなかったとします。
この場合、前期の売上が900万円ですので自然増での売上増加額が100万円となり、このままいけば翌期は1,100万円の売上になります。これでは、1年後の目標の1,200万円には届かないことになります。
そこで、目標を達成するためには、今まで考えてこなかった営業活動を行う必要があるという結論に至ります。ところが、営業活動といっても色々あり、ホームページを作成する、作成したホームページのSEO対策を行う、一歩踏み込んでリスティング広告をうつ、ダイレクトメールの発送、営業マンを雇う若しくは社長自らが飛び込み営業を行う、などなど、予算や投入できる時間などによって打てる営業活動は異なり、さてどうしようかと考えることになります。