会社の業績の良し悪しを簡単に知る方法

更新日:2025年7月16日

目次

  • 損益と現預金が一致しないと・・・
  • 現預金の比較で業績を判断する方法

損益と現預金が一致しないと・・・

会社の業績_現預金残高の比較
会社の経営を行っていますと、業績がいいのか悪いのかがよくわからず混乱することがあるかと思います。

✔毎月利益が少しずつ積み上がっていったものの、決算時に税金を払ったら預金残高が大幅に減ってしまった。
✔資金繰りが苦しく金融機関から借入を行った結果、預金残高が多額に残っている。

会計の世界は、売上が立ったものの現預金の回収はあとになる売掛金、費用が発生したものの支払があとになる買掛金・未払金などがあるため、「損益」と「現預金の増減額」は一致しないのが通常です。
その結果、会社の業績がいいのか悪いのかがよくわからない、という現象がおきます

しかしながら、よくよく考えてみますと多種多様な資産負債の勘定科目は、最終的には現預金に結びつきます。

現預金の比較で業績を判断する方法

そこで、簡単に業績の良し悪しを知りたいという場合は、同じ時期で現預金残高の比較をしてみると良いです。

3月決算の場合は、5月末までに申告と納税を行います。
その結果、5月末の現預金の残高は4月末に比べてかなり減ってしまいます。
4月末と5月末を比べると現預金が減って業績が悪くなっているように見えますが、そうとは限りません。
前年の5月末と今年の5月末で比べることが大事です。
前年の5月より現預金が増えていれば、この1年間は業績が良かったと言えます。

借入がある場合は、現預金と借入金を相殺した金額で比較していきます。
現預金が全く増えなかったとしても、借入の返済が進んでいれば、借入を返済できるだけの良い業績であったということになります。

グラフなどで視覚的に比較できれば、業績の良し悪しの把握がしやすいです。

弊事務所では、毎月関与のクライアント先に対しては、試算表に加え3期比較のグラフもお渡ししていますので、ご興味のある方はご連絡頂ければと思います。
【著者プロフォール】葛西安寿(かさいやすひさ)|葛西安寿税理士事務所 所長税理士
青森県弘前市出身。弘前市、仙台市の税理士事務所勤務を経て税理士法人トーマツで8年間の下積みを経て2014年に開業。港区芝浦にオフィスを構える。悩める社長に寄り添い、適切なアドバイスを心掛けながら背中を押してあげることこそが、使命であると考え日々の業務に励んでいる。