会社を設立しただけで安心してはいけない

会社が出来たら、税務上の各種届出書・申請書を提出する必要があります。
提出先や提出期限は各届出書・申請書により異なりますので注意が必要です。

特に「青色申告の承認申請書」は重要です。
決算期との絡みもありますが、基本的に会社設立から3ヶ月以内に提出する必要があります。
青色申告となりますと、その事業年度の赤字を翌事業年度以降に繰越すことができます。これにより翌事業年度以降に黒字となっても、前事業年度以前の赤字と相殺することで納税額を減少させることができます。税額にもろに影響しますので非常に重要な申請書となります。
もし、「青色申告の承認申請書」を提出しなかった場合は白色申告となります。
白色申告の場合、赤字は切り捨てになるため、もったいないことになります。

会社が出来たら法人口座の開設と必要に応じて法人カードの作成も行いましょう。
個人口座や個人カードでも処理できないことはないのですが、口座やカードの履歴がプライベートと入り混じってしまい、処理が面倒になってしまいます。

会社でお給料を支払う場合は、社保への加入が必要になります。
速やかに年金事務所にて所定の手続きを済ませましょう。

近年、本業はサラリーマンで、副業で会社設立される方が増えています。
このような方の中には、取りあえず会社を作るだけ作っておいてあとは放置若しくはのんびりやります、ということで、つい届出書・申請書などの提出を失念したというケースが増えていますのでご注意ください。
会社を作った勢いで諸々の手続きを済ませるようにしましょう。