20万円未満の固定資産を一括償却資産といい、税務上3年間で費用にできます。
償却費は、取得価額の合計額×当期の月数/36で計算します。
初年度など例外的な場合を除き当期の月数は12か月ですので、取得価額の12/36すなわち1/3が費用になります。
取得した翌期や翌々期に、売却や廃棄処分等をした場合でも3期にわたって同じ償却費を計上していかなければならない点に注意が必要です。(通常の場合は、廃棄等したタイミングで未償却残高を費用に計上します。)
例えば、15万円のソフトウェアを10件、期末の最終月に購入して利用を開始した場合で考えてみましょう。
・一括償却資産とする場合
150万円×12/36=50万円をその事業年度の償却費として費用とすることができます。
翌期及び翌々期も同額が費用になります。
・通常の固定資産とする場合(耐用年数5年の定額法)
150万円÷5×1/12=2.5万円がその事業年度の償却費になります。
翌期以降は、150万円÷5×12/12=30万円が償却費になります。